あなたは私の救世主!~俺様ドクターの命じるままに
『もしもしみくる!?もう家にいるの!?』

『うん。無事退院出来ました!』

『どうして言ってくれなかった?退院したって
聞いてビックリしたよ』

『……言おうと思ったんだけど、聖人くん………
忙しそうだったから!!ごめんなさい…』

『いや、そうだよな…昨日はみくるの所
行けなかったから。ごめん…』

『謝らないでください。お仕事なんだから…』

『もしかして……今、屋上?』

『え?』

『風の音が………みくる、部屋に戻りなさい!』

『………』

『俺の言うこと聞けるよな?』

『………苦しいの。聖人くん……
私、どんどん嫌な人間になってる。
人の事、嫌だと思ってしまう……ひどい人間なの』

『みくるは、いい子だよ!ひどい人間なんかじゃないから!!俺が言ってるんだ!!』


『聖人さんは……優しい人なんですね』

それは、初めて屋上で会った時に言った
みくるの言葉……


『みくる!!今行くから!!そこにいろよ!!』

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