あなたは私の救世主!~俺様ドクターの命じるままに
『みくるちゃん、ココア美味しい?』

『……』

みくるは両手でカップを持ち、少しずつココアを
飲みながら、警戒した目で小山を見ていた。

『ははっ、そんな目で見なくても怖くないから
安心して』

『でも……恋人じゃなぃのに会いたかったとか…』

『恋人ならいいの?』

『好きな人なら、ぃいと思うけど』

『僕がみくるちゃんを好きならいいのかな?』

『…困ります』

『困ったみくるちゃんも可愛いよ』


病室にいないみくるを探していた母が、カフェにいた2人を見つけ声をかけた。

『みくる!ここにいたの。あら……』

『ぁ…お母さん!』

『こんにちは、小児科医の小山です。
元気がなかったので連れ出してしまって…
すみませんでした』

『いいえ。先生にそんな気を使わせてしまって。
みくる、行こうか?』

『うん………小山先生、さょうなら』

『お大事にね、みくるちゃん』
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