27時に寝ること


同棲はしていなかったけど、もう半同棲みたいな状態だった。

ほたるくんちの洗濯機を回しながら、ベランダに腰掛けてもうすぐ来る、暑い夏を待つようにタバコに火をつけた。

ほたるくんに出会って半年が経っていた。



「マコ、犬のTシャツどこ行ったかしらない?」

「洗濯カゴの奥にずっとあったから、さっき洗濯機入れて回したよ」


「え!今日着ようと思ってたのに洗ってなかったのか〜〜つらい〜」


ふぇ〜〜みたいな顔をして、ベランダで座っているあたしに後ろから抱きつく。

おもいよ、と言いながら可愛くって、にこにこしてしまう。
タバコに触れないように自分の腕を前に伸ばし、ほたるくんが背中にぐりぐりと頭を擦ってくるのを笑う。


「今日バイトお休みだよね?」

「そーだよ。ほたるくんは今日リハでしょ?」

「うん、でも、マコちゃんと一緒にいたいなぁ。ベタベタごろごろしてたいなぁ。今日、いかなくてもいいんじゃない?俺」

「約束してるんだから、行きなさい。そんで、おっぱい揉まないで」

「目の前にノーブラおっぱいがあって、揉まない男は男じゃありません。」


うしろから、ぎゅーをしてた手はいつのまにかあたしの胸のところにある。


このまま、タバコを消したらベッドに寝っ転がってたくさん、ちゅーして、えっちできたら幸せだなぁ。


半分まで短くなったタバコが、あたしが吸うのでまた、じゅっと短くなる。

< 17 / 17 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

夏
/著

総文字数/2,876

恋愛(純愛)5ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
短編集です。

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop