その日までさよならだね。
妊娠(沙夜siten)
未来が旅立ち一年程経過したある日、

私は、腹部への違和感そして近頃は体調が悪く吐き気などを覚えることに悩んでいた…

それは何処か懐かしく、愛おしい痛みだったためまさか…と産婦人科へ向かった。

そして結果は…

私は妊娠している。と判断された。

私の頭の中は真っ白で喜ぶ暇も無かったが俊介はとても喜んで居てくれた。

妊娠…それは突如と現れ現実となった。

私はお腹に新しい命を育みながら、怖く不安定な心の中時間だけが刻一刻と迫っていた。

未来を失い、本当にこの子を産んで育てる資格はあるのか…

それさえも分からず、私は、お腹子も愛せる自信が無い自分も怖くて怖くて堪らなかった。
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