声と性癖
「ふ……あ……んんっ、あ、だめ、やだやだ、イ……っちゃう。」

絶頂の寸前の結衣の足の間から、ちゅ、と音を立てて、蓮根が離れる。
ふっ……と蓮根が艶めいた表情で笑う。

「……っあ……。」
結衣はつい、蓮根の手をぎゅううっと握ってしまう。

「どうしたの?結衣さん……。」
「……っう……。」

泣きそうだ。
「や……。」
 「なにが?この、格好?それとも、イキたいの?可愛いですよ。すごく、素敵です。」

「……っも、だめ……。恥ずかしくて、や……です。」

「結衣さん、恥ずかしい?うん。恥ずかしがらせたい。しどけなく、足を開いて、他人には見せたことのないところを僕に見せてる。こんなこと、したことありますか?」

唇を噛み締めて、結衣は首を横に振った。
恥ずかしいのと、身体の中心がきゅんきゅんするのと、煽られるので、言われたことを考えることも出来ない。
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