声と性癖
「なんで?ここ?」
「スモークが貼ってあって、外から見えないからですよ。」
にこっと笑って、とんでもないことを口にする蓮根だ。

みっ、見られたらまずいことするの、宣言?!

「待ってください。お願いっ!」
「お願い?聞きますよ?なんですか?」
両手の中に完全に囲いこまれているけれど、どうしよう?!

「ここじゃ、いや…」
あれ?選択、間違った?

にっと笑った蓮根の顔が、半端でなく嬉しそうなんだけど。
「安心して。ここで、最後まではしないから。」

ち、ちが…!
そういう問題じゃないんだよー。

    
< 77 / 270 >

この作品をシェア

pagetop