ブラック クリスマス

どうにもこうにも、上手くいかない事ばかりで、
それが嫉妬や焦燥に似た感情であることは重々承知だったけれど、
順風満帆に事の運ぶ友人を見るのが嫌いだった。


そして、この自分の身体を突き刺すような、
冷たく透明な空気が、
他のどの季節より澄んだ空が、
夜空が、そんな季節が、

大嫌いだった。


何よりも、
そんな自分が、一番嫌いだった。



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