【完】傷だらけのプロポーズ

商品を丁寧に包み、お客様からお金を貰いお見送りをする。

今日来店してくれた清水(シミズ)様というお客様は私の母と同じ年代の女性だが、初めお肌のトラブルでお店に来店した。

私のおすすめしたLILI BULEのスキンケアラインが彼女の肌にはピッタリ合ったらしく肌トラブルがグッと減ったらしい。

それ以来私の顧客になってくれた彼女は、一ヵ月に一回は来店してくれるようになった。 

「ありがとうございます。 またお待ちしていますね」

「いつもありがとう、小田切さん。 それにしても小田切さん何か良い事でもあったの?」

「え?」

「何となく。小田切さんはいつも綺麗な人だけど、久しぶりに会ってますます綺麗になったなあって思って」

「そんな……特に変わりはないですけど…ねぇ?」

白々しく惚けてみるものの、近頃の私からはピンク色の幸せそうなオーラが出ている、らしい。佐江ちゃんいわくだが。

「LILI BULEの新作も楽しみにしているけれど、小田切さんとお喋りするのも楽しみで来ているのよ。 また来るわ。」

「はい。お待ちしております。ありがとうございました」

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