カフェのイケメン君が私のウソ彼です
「ちょっとでもいいなって思った?相手のこと。」


すっと真剣な表情に変わり聞いてくる。


いいなってどういうことだろう。


少しの間をおき答えた。


「人としてはね。だけど、惚れたわけではないよ。」


だって浩くんに気持ちが向いてるもん。
っていうのは呑み込んで心の中でつぶやく。


私の言葉を聞いて、良かった、と浩くんが安堵していた。
なにが良かったのかはわからないけれど。


「いっそ、藤堂さんのこと好きになれれば楽なのかな。利益がどうとか抜きでさ。」


「本気でそう思ってる?」


私のつぶやきを聞いた浩くんは強い瞳で私を見ている。


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