カフェのイケメン君が私のウソ彼です
5th story

茜先輩

協力してもらったのに最後まで頼り切れない。


それは私の弱さだ。


自信がなくて、悪魔たちに踏み込まれたら対応できないのが分かっているから浩くんのことは話せなかった。


それなのに浩くんに協力をしてもらう、という形を継続したままだったのは、単なる私の欲望。
こんな理由でもなければ、一緒にはいられないから。


どうやって謝ったらいいのか分からない。
許してほしいなんて図々しいことこの上ない。
だけれど、頭の片隅には前みたいに戻りたいっていう望みが居着いている。


思わずため息を漏らしてしまう。


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