カフェのイケメン君が私のウソ彼です

浩くんのことを失望させたあの時から1週間になろうとしている。


早かったのか遅かったのか分からない。


ただ今までにないくらい浩くんのことを考えている。
暇ができたらすぐに思考がそっちに行ってしまう。
なんなら仕事中にパソコンを打っている間だって頭をかすめているくらい。


パソコンを打つ手を休めずにひたすらに手を動かす。


気がついたら定時になっていた。


「水城、でれる？」


「はい、大丈夫です。今行きます。」


帰る準備をしながら声をかけてくれる先輩に返事をしながら、私も荷物をまとめた。


どこにいく？ってウキウキの先輩だったけれど、結局はいつもの居酒屋。


とりあえずビールとつまみを適当に注文する。