カフェのイケメン君が私のウソ彼です
「分かりました。その前に1つ聞いてもいいですか。」


視線をしっかりと合わせて話すことは了承する。


「1つだけなら。」


宮くんは自分用に持ってきていたカップを持ち上げた。


それを見てなにを飲んでいるか聞きたくなった。
それが本当にしたい質問ではなかったからやめたけど。


「私のことを気にかけてくれる理由ってなんですか。」


宮くんは私と合わせていた視線をそらし、床を見る。


私を気にかけてくれる理由を単純に知りたかった。
最初は私が客だからかなって思った。


けど、それだけではないって信じたい。
普通だったら、休業時間に店まで連れてきて話を聞こうなんてしないでしょう?


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