カフェのイケメン君が私のウソ彼です

浩くん

「潤、って名前だったんですね。ミズキさん。」


「え…あぁ、そうなんですよね。」


急に名前を呼ばれドキッとする。
宮くんに呼ばれるならいいかも、って思ってしまう私は単純だ。


「これから潤ちゃんって呼びますね。そっちの方が恋人っぽいし。」


「いいですよ。前から気になってたんですけど、宮くん、敬語とタメ、混じりますよね。」


「あ~、ちょっとね。このさいだからお互いタメにしよっか。年齢近いし。」


「いいですよ。年齢近いって宮くん何歳なんですか?」


「28。潤も敬語外してよ。距離感じるからさ。」


既に普通にタメで話す宮くん。
しかももう呼び捨てだし。
自然に話すから宮くんをまとう雰囲気を異なるものになる。


砕けた口調で距離が縮まったように感じて嬉しい。


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