妖守の常木さん~妖守は彼女を独占したい~
常木さんは暴走する







「あの、つ常木さん?」 



 さっきまで私と真也と常木さんとで勉強をしていたところだったのだが、




真也が忘れ物をとりに戻った瞬間、常木さんに押し倒され天井と常木さんの顔が一度に見られる体制になっていた。




当の常木さんは終始笑顔で逆に怖い。え、何が起こってるの? 





「あ、あの〜退いてもらって……」


「なんで?」



常木さんはニコニコしている。



「ちょっと、体制がよろしくないような」


「当たり前だよね、だって押し倒してるんだから……っと起き上がるなんて許さないよ」




 起きあがろうとすれば、肩を押されてまた床とお友達になる。



だ、誰ですかこの人。常木さんに似ているけど、別人なのでは!


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