妖守の常木さん~妖守は彼女を独占したい~
「一緒に寝ていいですかっ!」
見事な発声で言った。
彼はもうお布団に入っていたが、ぱちっと目を覚ました。
私の勢いある申し出にびっくりしていたようだったが、彼はニヤリと口角をあげて
「いいよ、おいで」と言った。
まるで私が来ることをわかっていたみたいに快諾してくれた。
かくして二人で一緒のお布団で寝ることになったのだが、これはこれで眠れなかった。
いや、むしろこっちの方が眠れないような気がした。