笑顔=君に伝えたくて=
隣人さん

超【ヤ】な奴

こんにちは。

私の名前は相川恋(あいかわこい)。

名前に似合わず恋なんてしたことがない。

だけど、素敵な恋をしてみたいーなんてよく思っていること。

この頃、中学校の中でカップルがいっぱいいる。

このときの私は、ただ、

【みんながカッコイイと思うようないい男を彼氏にすること】、

それさえあれば、みんな私のことをうらやましがるから って思ってた。

「あ~ぁ…期末やべ~しィ…赤点だったら夏休み補習だってさァ~」

「はぁ~ッ!?フザケンナッテノ!」

「ありえね~しっ」

私たちは愚痴を言う。

もう、夏休みまで補習なんてやってられっかっての!

「おいっ恋。かえろ~ぜ!」

うわっ出たぁ。顔もよくてスタイルいいし

そんで、スポーツ万能、成績優秀。

“パーフェクト”人間…

「いーなァ恋は!また空クンと帰るのォ?仲いいよねぇ~!」

「おう!もちろん。」

この人は鈴木空(すずきそら)。

私は、こんなパーフェクトな人なんて大嫌いなんだ。

何がカッコいいんだろう?

なんでみんなこんな奴を見て騒ぐんだろう。

「ってかさぁ恋。期末勉強大丈夫なの?」

「うっせ。」

「はいはい」

私は、この人の家の隣に住んでいる。

こんな奴の家の隣に住んでいる。

なんでなんだろう。

大嫌いなこいつの隣の家に生まれてきたのは、

だいきらいなこいつと幼なじみなのは、

私は、なぜこんな大嫌いな奴と一緒に歩いているのか

すべてが謎だった。

でも、ずっと、昔から、

いつだったか分からないころから、

ずっと、わたしの隣にいたんだ。

私は、ずっと、頼ってたんだ。

空に。

私は、【空】をみた。

【空】には青空が広がっていた。
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