看取り愛~あなたの子は大切に育てます~
「果歩ちゃんのお陰で、涼ちゃんも私達も安心して生活が出来るのよ。本当に感謝してるわ。こんな山奥に来てくれる子は中々いないもの」

「そう言っていただけて気が楽になります。また、寄らせて下さいね」

「ええ、いつでも来てちょうだい」

「そろそろ戻りますね。病院の受診日は連絡をいただけると助かります」

「主人に言っておくわ」

尚子におはぎをもらい、涼太朗の所に帰るのだった。

車が山小屋に近づくと作業場から出てくる涼太朗。

「無事で良かった」とひと言呟いて戻ってしまう。これもいつもの光景だ。やはり、元気に帰って来る姿を確かめるまでは、不安があるのだろう…

涼太朗にとっては安否確認でも、果歩にとっては心温まる瞬間だ。



< 54 / 100 >

この作品をシェア

pagetop