誰よりも近くで笑顔が見たい
「聞いて、おくね」


実は、まだあのLINEに返事をしてない。


なのちゃんに、聞いてからにしようと思って。


「うん。じゃあ、時間決めてね。その時間に蘭の家行くから」


私の家の前に着くと、なのちゃんが言った。


「うん」


私も頷いて、家の中へ入った。


『行きます』


なんとなく敬語で返信してしまった。


すぐに既読がついて、場所と時間が送られてくる。


近くのサッカーコートで上原くんの出番は、お昼からみたいだった。


お礼だけ送って、時間を計算してなのちゃんに伝える。


サッカーのルールなんてわからないし、今までだってほとんど観たことなんてない。


でも、すごく楽しみ。


上原くんがサッカーをしてるところは観たことないから、楽しみ。
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