優しい『君』とおちていく

「おはよう、唯愛。」


ゆさゆさと揺らしながら話しかけてくる。


「ん~、あ、おはよう。」


「服乾いたから着替えて。」


と優くんは言って部屋から出た。

その中に下着も入っていて……

高2に見られたんだと今更に思う。

急いで着替えて部屋を出る。


「着替え終わったよ~。」


「は~い。あ、唯愛の家どこ?送ってくから。」


「えっ、いいよ。自分で帰れるよ?」


「女だし。俺はほおって措けないから。……黙って送らせて?」


「……うん。」


異性に女扱いされるの、慣れていない。

何か、くすぐったいな……
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