最後の悪夢

まるで自分には非がないみたいな言い方。

勝手に期待してた私も悪いけれども。



「凛上、なに? 口説いてたの?」

「さあ」



私達の元にたどり着いた凛上の友達。そのうちの一人、茶髪で短髪の人にからかわれ、凛上はため息を吐くように言った。


「旭さん、俺らと回りませんか?」



眼鏡で長髪の男子に話しかけられる。



「友達を待たせてるので……ごめんなさい」



私はなるべくやんわりと断れるように、へらっと笑った。



「旭さん困らせてんじゃねえよ!」

「別に困らせてねーよ」
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