最後の悪夢
凛上は「少し待ってて」と言って切符を買いに行った。
私はなんだか、スッキリしなかった。歯車がかみ合っていないみたい。何かが、違う。帰ってきた凛上に、切符を手渡される。こんなはずじゃなかったよ。
「今日旭の不安がさ、なくなったらいいなって思ってた。でも告白するタイミングも.......。
やっぱり、俺じゃダメだったんだよな」
凛上は情けないといった風に苦笑いした。
寂しそうな顔。見ていて胸が苦しくなる。不安だったこと、分かっていたのか。ちゃんとじゃなくても、私のことはよく気にかけてくれたのに。
そして凛上の、自分自身を痛めつけるような最後の言葉。
それははっきりとなにを意味をしているのだろう?
「ごめんな。別れよう? 今日はもう帰ろう」
私はどうすることが正解なのか分からないまま、頷いてしまった。