自分の恋より、他人の恋
「それは、私に任せなさい」
すると自信満々にそんな答えが返ってきて、お姉ちゃんは嬉しそうに口角を上げていた。
「じゃあ明日はちょっと早起きしてね。と言うわけでこの話はおーわり!」
そう言って私を部屋から追い出した姉。
扉の向こう側からは楽しそうな鼻歌や「腕がなる~」というお姉ちゃんの嬉々とした声。
嬉しい反面、何処か不安に煽られた。
「明日、私は一体何をされるんだろう…」
それだけが心配でなかなか寝付けなかった。