自分の恋より、他人の恋



この人、意地でも目を見て話をしない気か。




「時雨さん、見て」


「嫌だ」


「時雨さん」


「無理」



あーもう、限界だこの野郎。



「こっち向け!」




絶対目を合わせようとしてくれない彼のせいでイライラが募ってきた私は、ついに声を張り上げた。



嗚呼、喉が痛い。こんなに声を出したのはいつ振りだろう。


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