一夜の奇跡は真実の愛を灯す~副社長の甘い誘惑に溺れて~
気づいたら、私は1人でふらっと知らないバーに立ち寄っていた。


都会の真ん中にある、オシャレで雰囲気の良い素敵なバーだ。


カウンターの1番端に座って、カクテルを注文した。


ひと口、ゴクッと飲む。


そっか…


私、フラレたんだ…


改めて思う。


さっきの光景が、脳裏にまた蘇って来た。


私の記憶の中から消したいのに、何で…


私は、カクテルをもうひと口飲んだ。


お酒はそんなに強くないけど、でも、弱くもない。


だから、いつもならきっと、このカクテルも「美味しい」って思えるはずなのに…


今日は…


何も感じなかった。


私は…


すごく好きで信じてた人に浮気されて、フラレた。


ううん…


浮気じゃなくて本気。


私よりも、その人の方が良かったんだよね…


その人の方が…


私よりも…


全部…良かったんだよね。


顔も…


性格も…


そして、体…も…
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