涙 〜キャバ嬢×ホスト〜【完結】
あまりオススメはしたくなかったが、アタシが夜やってる以上…何も言えない。
色々と条件などを聞き、明日にでも知り合いのスカウトに連絡を取ってみようと思った。
気付けばもう外は明るくなっている。
「真由美、泊まるとこあんの?」
「うん!ホテル取ってあるから大丈夫だよ。」
昔からしっかり者だった。
そんな真由美にベタ惚れだったハズのシンちゃんが……
変わってしまったなんて、何だかショックだった。
会計を済ませ、店の外に出る。
その時……
「うわぁ〜。やっぱりこっちのホストは違うわ。カッコいいもん!」
真由美が見つめるその先には、リョウマくんが女と腕を組み歩いている。
「ゆうちゃん?」
「あぁ…ごめん。何か言った?」
「ううん。疲れてるのに付き合ってくれてありがとう。じゃあ、また連絡してね!」