【改訂版】新まりなの日記

【結婚なんかするんじゃなかったわ…】

8月28日・雨(夕方頃に非常に激しい雨が降っていた)

あいつの家を飛び出したアタシは、JR鳴門駅の近くにあるマンスリーアパートで暮らしていた…

この日、郵送で離婚届けが送られてきた。

書面には、けいぞうさんの名前と住所が記載されていた。

あとは、妻の欄にアタシの署名と捺印してくれと言うことである。

せやけん、その通りに署名捺印した。

アホみたい…

なんでアタシは、あななクソッタレマザコン野郎と結婚したのか…

もうイヤや…

その夜、アタシは駅前の商店街にある居酒屋へ行った。

冷酒のロックとおつまみ5点を頼んで、一人酒をした。

店の有線放送から、浜圭介先生の作詩作曲で島津ゆたかさんの歌で『愛ケセラセラ』が流れていた。

このあと、有線放送のスピーカーから別れの歌や苦しい恋の歌が次々と流れていた…

『優しくて哀しくて』(大西結花)『ふたりでお酒を』(梓みちよ)『ホテル』(島津ゆたか)『愛は別離(わかれ)』(川中美幸)『雨の慕情』(八代亜紀)『別離(わかれ)の雨』(真木由布子)『理由(わけ)』(中条きよし)『道化の恋』(ケイウンスク)『バラの香水』(嘉納ひろし)『恋唄綴り』(堀内孝雄)『愛しつづけるボレロ』(五木ひろし)『私はピアノ』(高田みづえ)『哀愁行路』(森進一)『恋人よ』(五輪真弓)『人形(おもちゃ)』(香西かおり)『泣かせて』(研ナオコ)『陽はまた昇る』(谷村新司)『サヨナラまでのあいだ』(桐谷美玲)など…

アタシは、有線放送から流れている別れの歌・切ない恋の歌を小さな声で歌った…
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