【改訂版】新まりなの日記

【ケンカせんといて!!】

5月15日・晴れ

アタシはこの日、勤務先の会社から松山競輪場の清掃の仕事を頼まれたので、朝4時頃に家を出た。

今治駅から始発のJR予讃本線の電車に乗って、現地へ向かった。

現地に到着後、すぐに清掃のお仕事に取り組んだ。

夕方頃、アタシはぐったりとした表情で家に帰ってきた。

夕食は、バスセンターの近くにあるマルナカでこうたおそうざいで間に合わせることにした。

アタシが帰宅した頃であった。

義母は『どうしてうちは新築の家が建たないのかしら…』と言うて大きくため息ついた。

それを聞いたあいつが、思いきりブチキレた。

「何や!?また新築の話かよ!!」
「何で急に怒るのよ!?」
「怒りたくもなるよ!!いっつもいっつもオレの前で『家を建てたい建てたい建てたい…』といよるけど、そんなに家を建てたいのかよ!!(ケッ)冗談じゃないよ!!製造工場のお給料が激安なのに、どうやって新築の家を建てるんぞ!?その前に土地を買うお金がねえんだよ!!」
「そんなことは分かってるわよ!!」
「ほんならどうして新築の家を建てたいと言うのだ!?」
「だって、おとなりのアオキさんもシオザキさんも新築の家を建てたのよ…」

それを聞いたアタシは、あいつと義母にこぶしをふりあげてイカクした。

「あんたらええかげんにしいや!!アタシがクタクタになって疲れているときにくだらんゴタゴタを起こさないでよ!!」

そのあと、アタシはあいつにすごんで行った。

「新築の家を建てることも土地を買うことも出来んのは、アタシがこの家に嫁いだことが原因よ!!悪かったわね!!」
「まりな、ちがうよぉ…」
「あのね!!アタシはあんたと再婚したことが原因で人生が狂ったのよ!!どないしてくれるねん!!」

このあと、3人がどつきあいの大ゲンカを起こした。

アタシ…

大損したわ…

こななことになるのであれば…

お見合いなんかするんじゃなかった…
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