【改訂版】新まりなの日記

【もうダメ!!限界!!】

6月16日・雷雨

この日、あいつのハトコが婚約者を連れて義母の元にやって来た。

ハトコさんは、社内恋愛推で出会ったOLさんと結婚することが決まったので、義母にあいさつした。

ハトコさんは、カノジョと結婚した後は今治にUターンして、地元で再就職をする予定であった。

義母は、このあと今治国際ホテルのブライダルフェアにハトコさんと婚約者を連れて行った。

そして、挙式披露宴の仮予約を取った。

その日の夕食時であった…

外では、規模の大きな雷鳴が轟いたあと、1時間に50ミリの非常に激しい雨が降り出した。

義母は、あいつにハトコさんの挙式披露宴の日が決まったことを知らせた。

それを聞いたあいつは、義母にブチ切れた。

義母はあいつに『(ハトコさん)の挙式披露宴をどうして素直に喜べないのよぅ…』とつらそうな声で言うた。

せやけん、あいつは肉じゃがが入っている小皿をアタシに思い切り投げつけた。

そして、義母を平手打ちでどついた…

そしてまた、アタシを平手打ちでどついて『おどれがスドレが!!』と怒鳴り付けた。

ブチキレたアタシは、あいつとどつきあいの大ゲンカを起こした。

「何すんねんあんたは!!アタシにいちゃもんつける気!?」
「ああ、そうだよ!!オドレはボロい嫁だからしわいたる!!」
「ええ、どつきまわしなさいよ!!アタシはボロい嫁よ!!気が済むまでボコボコにどつき回せや!!」
「ああ、しわいたる!!しわいたる!!しわいたる!!」

あいつがアタシをどつきまわしているのをみた義母は、オタオタオタオタとおたついた…

「健伊知!!やめて!!やめて!!」

あいつは、強烈な叫び声をあげながらボロボロに傷つくまでアタシをどつきまわした。

殴る、ける…

髪の毛を激しくひっぱってちぎる…

その末に、かたいもので背中を激しく殴り付けた…

アタシは、あいつから半殺しにされてボロボロに傷ついた。

もうダメ…

もうガマンの限度を大きく超えたわ…

アタシに激しい暴行を加えたけん…

こらえへん…

アタシは…

死ぬまであいつをのろい続けるから…

覚悟しなさいよ!!

ボロボロに傷ついたアタシは、キャリーバッグと赤茶色のバッグを持って家出した。

非常に激しい雨が降る中、傘をささずにトボトホと歩いた。

アタシ…

あいつとリコンして、もう一度やさぐれ女として生きて行く…

こななドイナカにきたけん…

アタシは大失敗した…

アタシは、川中美幸さんの歌で浜圭介先生の作曲・なかにし礼先生の作詩の曲『愛は別離(わかれ)』を震える声で歌いながら激しい雨の中を歩いた。
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