【改訂版】新まりなの日記

【卒業後の進路】

(昭和61年)

12月10日・雪

アタシは、このまま第三(特別支援学校)の高等部へ行くことを決意した。

高等部卒業後は、福祉施設かワークセンターで働くかのどちらかになる。

今のアタシは、進路を変更する気持ちはない…

この日、アタシは担任のセンコウと一緒に重信(東温市)の養護施設へ見学に行った。

施設見学のあと、センコウがアタシに言うた。

「まりなさんは、体も丈夫で勉強も良くできるのに、どうして普通の学校に行かなかったのかな…」

センコウはそないに言うたけど、アタシは進路変更なんかゼッタイせえへん!!

アタシは、イコジな気持ちを抱えたまま中等部の残りの期間を過ごすことにした。
< 19 / 221 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop