【改訂版】新まりなの日記

【かなしいおわかれ】

4月24日・晴れ

22日頃、中国自動車道の中国池田インター付近で、香川ナンバーのミニバンが横転した事故が発生ことをラジオのニュースで知った。

横転した車は香川ナンバーのミニバンは、神戸淡路鳴門自動車道を経由して大阪方面へ向かう途中であった…

事故を起こしたミニバンは、速度の遅い車を追い越した後、元の車線に戻ろうとしていた。

しかし、その際に運転手のハンドル操作ミスが原因で、横転して大破した。

この事故で、ミニバンに乗っていた男性ふたりが亡くなった。

正午(ひる)のラジオのニュースでふたりの男性の身元がアタシが白鳥(香川県東かがわ市)で働いていた時にお世話になっていた笠置さんと長女さんの娘婿さんと伝えられた。

それを聞いたアタシは、おどろいた。

笠置さんと長女さんの娘婿さんは、2年前に発生したJR福知山線の大事故で亡くなった長男さんと次女さんのお弔いをするために尼ヶ崎へ向かう予定であった。

その途中で、ミニバンが横転して大破した。

笠置さんと長女さんの娘婿さんは、閉じ込められた車内で亡くなった。

笠置さんの長男さんは、大学を卒業した後研究熱心を買われて京都の同志社大学の客員教授になった。

2005年春に大学で知り合った女性と結婚して、正式に同志社大学の教授になることがほぼ確定した時に、福知山線の大事故に巻き込まれて亡くなった。

笠置さんの長男さんは、伊丹市内に一戸建てのジブンの家できて、人生これからだと言うときであった。

笠置さんの次女さんは、短大を卒業した後、大阪でバイト生活を送っていた。

次女さんは、バイト休みを利用してUSJに遊び人行く途中で大事故に巻き込まれて亡くなった。

笠置さんと長女さんの娘婿さんは、お弔いに行く途中で悲惨な事故に巻き込まれて亡くなった。

この時、アタシはお弔いに行くべきかどうかと悩んでいた。

焼肉屋さんの奥さまは、アタシに『ここはお弔いに行ってあげた方がいいよ。』とやさしく言うた。

アタシは、尼ヶ崎へ行くことを決めた。
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