姉のカレシの、闇に溺れて



 "クズ、気持ち悪い、近寄らないで"



 俺の存在を否定するような言葉を残し乱暴に玄関の扉を開け締めし、去って行ってしまった。



 紗和と繋がりを続けていく為に、俺はこれからも沙羅のカレシでいる。


 …………だけど沙羅は抱かない。
 もう、抱けない。抱きたくない。




 ✥✥✥




 あれから1ヶ月が過ぎた。いつの間にか冬休みになり、それでも沙羅とはちょくちょく会っていた。


 今日も近場のカフェで、沙羅と一緒にレポートを進める。




「…………ねえ、ユウくん。最近全然シてないよね」


「……………そうだっけ?」


「キスも……全然シてくれないでしょ?」



 ―――俺はアレ以降、沙羅を拒絶するようになった。



< 76 / 271 >

この作品をシェア

pagetop