君の想いは僕のもの。
*2*

青楽祭!vol.1




┈ ┈ ┈ ┈ ┈



そうして、青楽祭当日を迎えた。



「やっぱり、18クラスもあると賑やかね〜」



莉華が少し驚いた様子でそう言った。



「うん。たしかに。3日じゃ周りきれない気がする……」



わたしたちの学校では1クラス1つの出し物とは決まっていなくて、3日間では回りきれないりょうの出店や出し物がある。



「来年から1日増やしてもいいかもね」



「うん……そうかも。先生と話し合ってみよっか」



「そういえば、星汰は?」



言われてみれば朝から1回も見ていない。



「星汰兄なら華歩姉に連れ回されてたよ」



と月が急に現れてそう言った。



今日は、夏帆姉も来ている。明日から、また外国に行くみたいで、青楽祭が終わったらもう空港に行くらしい。



「じゃあ、後で合流すればいいね」



「そうね」



莉華が軽く頷きながらそう言った。



「そういえば今日裕也来るらしいよ」
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