君の想いは僕のもの。
「かわいーの。分かった?」
「う、うう……せいちゃんのいじわる。すぐ可愛いとか言わないでよ……」
わたしはせいちゃんを見上げながらそう言った。
「なにそれ、かわいいんだけど」
「も、もう!!せいちゃんなんて知らない……!」
可愛いって言われるのは嬉しいけど、完全に面白がってる気がするんだよね。
“キャーーーーーー!!”
「どうしたんだろ。何かあったのかな?」
新幹線の後ろの席の方から黄色い歓声が飛んでいるのが聞こえた。
「芸能人でも乗ってきたんじゃない?」
そういったせいちゃんは、相変わらず呑気だ。
「誰だろ?」
「気になるの?」