狼男
“タラララララ~ン↑↑
タラララララ~ン↓↓”
コンビニの入店音と同じ・・。
中に足を踏み入れたと同時に音が鳴って、
少しビクッとしたけど・・・
「・・・・・・・・・・・。」
誰もいない・・。待合用と思われるソファがあったのでとりあえず腰を下ろして・・
目の前に更に扉が2つ・・。
なんとなく、病院の診察室が頭に浮かんだ。
“ガチャリ”
「・・ア・・・・・。」
「・・・・・・・・・・・・・。」
入店音が鳴ったから当たり前かもしれないけど、向こう側からその扉が開けられた。
「・・・・・・・・・。」
「あ・・あの・・・
今朝お電話した小松アンナです。」
現れたのは私よりも少し歳上?ぐらいの女性だった。
ボブの髪型がよく似合う可愛らしい人だけど、
表情崩さず無表情で私の事を見てくるから、日本人形のような不気味さを醸し出してる・・。