狼男


『Excuse me.』


・・・・・・?

耳元で声がしてビクッとしたけど・・

ふと横を見ると・・外国人の方が私を見てニコニコ顔を浮かべていた。


『What is this procession?』


・・・“この行列は何の行列ですか?”

観光客の方かな・・?え~っと・・。


「This is a procession of “tapioca milk tea”.」


『Oh~!タピオカ、日本人好きですね!』


短大時代に英検1級目指して勉強したカタコト英語が通じて一安心・・。



「あ・・日本語お上手ですね。」


『ワタシ日本大好きです!日本人みんな優しい。日本食とっても美味しい!』


アメリカ人・・?にしては瞳の色や髪色が少し違う気がする。


「あ・・・Where are you from?」


『I'm German. I teach my children a foreign language.To the children.』


ドイツ人の家庭教師さんか・・。


『今日は生徒の家族からホームパーティー招待されてま~す!

日本の文化“オミヤゲ”大事ね。
何も持たず行くのマナー違反。

だから何かKöstlicheオミヤゲここで探してま~す!』


「あ、だったら・・確か横浜中華街のお土産一番人気は、“エッグタルト”ですよ。」




[中華菓子を中心としたテイクアウト専門店「紅棉(こうめん)」。

販売されている商品は1952年の創業時の味を守りながら、すべて手作りで製造されています。

一番人気はエッグタルトの「蛋達(タンター)」。

パイ生地に艶やかなプリンを乗せたこの商品は「サクッ!」と「とろん」とした食感が同時に楽しめます。

メディアにも取り上げられたことがあるのも納得の逸品です。

保存料などの添加物を一切使用していなので、小さい子どもも安心して食べられます。

食べやすいサイズなので、お土産としてはもちろん、食べ歩きにもおすすめです。]


・・・・と、

お店のホームページを見せながらカタコト英語で翻訳してドイツ人さんに伝える。


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