マネキン少女
「アキラ！酒買ってきたよー！」


そう言って部屋に入ってくる知らない男性が増えていく。


正直、やばいななんて思うがここから逃げ出す言い訳も思い付かない。


悩んでいるうちに自分の異変に気付く。


オレンジジュースを飲んでいるだけなのに、頭の心がユラユラ揺れて、視界がぼやけてしまう。


気持ち悪いような良いような不思議な感覚だ。


気がついたら、6人も男が増えていて、その中にユウヤの姿も見えた。


ユウヤがユリカに何か話している姿が目に入り、裏切られた感じに付きまとわれた。


「るるちゃん！オレンジジュースお代わりいる！？」
「なんか、具合悪いんでいいです……」
「じゃあ、お茶もってくるよ！！」


そう言ったかと思うと、冷たいお茶を渡され口を付けた。


グラリと視界が揺れる。
身体がフラフラして、変な感じだ。


トイレに行こう。そう思って立ち上がっただけなのに、足が上手く動かない私を支えたのがユウヤだった。


「るるちゃん気持ち悪いみたいだから、ちょっと風に当たらせるわ！！」
「部屋で吐かれたら困るからなぁ！！」


そんな会話で周りはゲラゲラと、笑う。




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