マネキン少女
ユリカがこっちを見て、口角を歪める。


「ごめーん!私、友達とするから無理!」
「そっか……」


なんだか、物凄く悲しくなってしまうがそんな時間も無い。


早く一緒にする相手を見付けないと、ひとりぼっちになってしまう。


その事実が恥ずかしい事のように思え、まだバトミントンを始めていないグループに声を掛けてゆく。


「あの……。良ければ私も仲間に入れて貰えないかな……?」
「ごめんね!!もう、やる人決まっているんだ!!」
「そっか!ごめんね!」


そんなやり取りを繰り返して行くうちに、誰にも相手にされない自分を痛感させられる。


落ち込みながら、次に声を掛けるグループに近付いた瞬間、凄まじい視線を感じて視線をずらすとユリカと視線が合わさる。


口角をグニャリと歪ませ、笑った後にこちらに近付いて来た。


ゾクリ。


「無理だよ。アンタは誰にも相手にされない。これから先はずーっと、ひとりぼっち!!」


それだけ言うと、友達が待っている場所に戻ったユリカ。


ねえ?


ユリカの言葉にはどんな意味が隠されているの__?


そう考えたらゾクリと震えてしまう。









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