マネキン少女
気付けば擦りすぎた身体が真っ赤になるまで洗っていた。
私なんて誰にも愛されない。
なのに、もう引き戻せない程汚れてしまったからなおさらだ。
♢♢♢
時間は過ぎ、窓から見える空が暗闇に染まってゆく。
すっかり薄暗くなった外を眺めていると、ドアをノックする音が聞こえ身体が硬直してしまう。
もしかしたら、また春が来るんじゃないか。
そんな悪夢を想像して怯えていたが、顔覗かせたのはおばさんだった。
「るるちゃん!ご飯出来たから食べて!!」
そう言われても……。
食事をしたら春と顔を合わせなくてはならない。
こんな状況で無理だ。
「ごめんなさい。今日は体調が悪い……」
「なら、安静にしているのよ……」
「はい……」
開いていた扉が閉まり、1人っきりの空間に変わると涙腺が緩んでしまう。
涙が止まらない。
私の心はこの日完全に殺された__
私なんて誰にも愛されない。
なのに、もう引き戻せない程汚れてしまったからなおさらだ。
♢♢♢
時間は過ぎ、窓から見える空が暗闇に染まってゆく。
すっかり薄暗くなった外を眺めていると、ドアをノックする音が聞こえ身体が硬直してしまう。
もしかしたら、また春が来るんじゃないか。
そんな悪夢を想像して怯えていたが、顔覗かせたのはおばさんだった。
「るるちゃん!ご飯出来たから食べて!!」
そう言われても……。
食事をしたら春と顔を合わせなくてはならない。
こんな状況で無理だ。
「ごめんなさい。今日は体調が悪い……」
「なら、安静にしているのよ……」
「はい……」
開いていた扉が閉まり、1人っきりの空間に変わると涙腺が緩んでしまう。
涙が止まらない。
私の心はこの日完全に殺された__