Crush~いつも君を想う~

4-3*千世ちゃんの活躍

林太郎さんと一緒に暮らし始めて1週間が経ったけれど、私たちへの嫌がらせはまだ続いていた。

「今日も届いてたよ」

朝刊を取りに玄関へと向かっていた林太郎さんは戻ってくるなり、やれやれと息を吐いた。

新聞と一緒に例の手紙があったので、私は「またか…」と呟いた。

数日もしたらさすがに相手も飽きてくれるんじゃないかと思っていたけれど、まだ飽きていないようだった。

『呉服屋「ながはま屋」の長濱林太郎と体験工房「桜楽」の本條一果との結婚をやめろ』

手紙に書いてあったその内容に、
「もう何なのよ!」

私は悲鳴をあげた。

林太郎さんは息を吐くと、両手で頭を抱えた。

警察に相談しに行きたくても、受けている嫌がらせが手紙だけじゃ動いてくれないのは確かである。
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