Crush~いつも君を想う~
「だから、どうかなって」

そう言ってきた林太郎さんに、
「うん、いいよ」

私は首を縦に振ってうなずいた。

「よし、そうと決まったら何を食べようか?」

「焼肉がいいかな、もう何年も行ってないし」

「いいね」

「悪阻中はグレープフルーツゼリーばかり食べてたから肉が恋しい」

そう言った私に、林太郎さんは笑った。

「よし、行こうか」

林太郎さんはそう言って私と手を繋いだ。

お腹の中にいる我が子は順調に育っている。

「もうすぐだね」

私のお腹に視線を向けた林太郎さんは言った。

「予定日までまだ先だけどね」

私たちはフフッと笑いあった。

もうすぐで、私たちは夫婦から家族になる。
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