Crush~いつも君を想う~
「まあ、後は頑張ってね!

それじゃあ、おやすみー」

「おやすみなさい…」

電話が切れたことを確認すると、私はスマートフォンを耳から離した。

ベッドの横にあるサイドテーブルにスマートフォンを置くと、ベッドのうえに寝転がった。

「一体、どうするって言うのよ…」

天井を見ながら私は呟いた。

この様子だと、千世ちゃんは完全にこちらに戻る気はないようだ。

どこかで考え直してくれるんじゃないかと思っていたけれど、無理なようだ。

「おじさんとおばさんにバレたらどうするのよ…」

それよりも怖いのは、長濱さんにバレてしまうことである。

もしかしたらショックを受けたり、場合によっては責められる可能性もあるだろう。
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