Crush~いつも君を想う~
「別に焦っているつもりもなければ林太郎さんに不満はないんだけど…」

ただ単に私の欲求不満だったりするのかな…?

「まさか魅力がないとかじゃないよね…?」

それはそれでショックな事実である。

でも林太郎さんは私がいいと言って交際をしているのだ。

焦っていても仕方がない。

林太郎さんにもペースがある。

焦りに焦ったその結果、別れることになってしまったら意味がない。

「まあ、のんびりとゆっくりと歩み寄ろう…。

林太郎さんのことも、『ながはま屋』のことも、少しずつでいいから知って行けばいいだけなんだし…」

自分に言い聞かせるようにして呟くと、私は両腕をあげて伸びをした。

今回のイベントの手伝いは、林太郎さんと『ながはま屋』のことを知れる第1歩だ。
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