Crush~いつも君を想う~
「行き先は違うけれどね」

「でも修学旅行で初めて飛行機に乗る人って結構いるみたいだね」

私たちはフフッと笑いあった。

「もし新婚旅行をする予定…みたいなのがあったら、飛行機に乗って行けるようなところにしない?」

まさかの新婚旅行の話に、私はドキッと鳴った。

「なんて、まだ結婚していないのに早いか」

林太郎さんが苦笑いをしているその顔が目の前に見えてしまった私は重症かも知れない。

「早くは、ないと思うよ…」

呟くように、私は言った。

「林太郎さんと一緒に行きたいって思ってる」

「一果さん…」

私の名前を呼んだ林太郎さんの顔は紅く染まっているだろう。

そんな彼をかわいいと思っている私は、やはり重症だ。

相当なまでに林太郎さんを好きになっているな。
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