青春の花は素顔に咲く

「そう? おばあちゃん」
「最近学校に行くのも帰ってくるのも、なんだか楽しそうで嬉しいよ。昔はどこかさみしそうだったからねえ」
「……いい友達ができたから」
「ならよかったよぉ。芽以ちゃんはいい子だからねぇ」
「ありがとう、おばあちゃん」

 おばあちゃんは手を伸ばしてあたしの頭を撫でた。

 小さなしわしわの手は、とても暖かかくて優しかった。

「おばあちゃんはいつだって応援しているよ?」
「うん」

 可愛く微笑むおばあちゃん。

 小さな背中は正直頼りなくて。
 やっぱりあたしはしっかりしないと、と思った。

(自分が自分の人生を背負ってるんだからね)
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