青春の花は素顔に咲く
「あくまで考える、だからね? 黒野君のために」
「へ? あたしのため?」
(何で? 白銀のためじゃなくて?)
よくわかんないけど、まあいいか。
「生徒会長がいれば百人力ですよぉ」
「当然だ。このボクだからな」
「これからよろしく頼む、生徒会長」
「ふんっ、ボクに負けた白銀君もよろしく」
「? よろしくお願いします」
(なんか生徒会長勘違いしてる?)
何が白銀に勝ったのか謎だけど。
せっかく期限がよさそうだし、掘り下げないでおこう。
触らぬが勝ち。
あたし達は空き教室に集まることにした。
生徒会長はパソコンを持ってきた。