青春の花は素顔に咲く

「はは……」
「生徒会長?」
(何で目をそらすの?)
「まあ、ボクも多忙だからね!」
「そうですよね! いつも大変そうです」
「次期生徒会に黒野君が入ってくれれば安永なんだけどなぁ」

 ちらりと生徒会長はあたしを見る。
 それは前から言われてることだけど。

「ごめんなさい、興味ないので無理です」
「もったいないねぇ。せっかく賢いのに……」
「上に立つような人間じゃないので」
「えー? そうかなあ、黒野君は最適だと思うけど」
「そんな事より白銀を助けたいので」
「!? そんな事より!?」

 驚いた様子で生徒会長は目を丸くした。

 でも実際そうなのだ。生徒会なんか、興味ない。 
 別に崇めれたいわけでもないしね。

 時間とられるのも見えてるし……。
 内申は自分の成績で稼ぎたいし。
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