青春の花は素顔に咲く

 本当、あたしとは違う。あたしはひねくれてるから、うらやましいよ。
 あたしはため息をつきながら白銀のほうを向きなおる。
 白銀はあたしの顔色をうかがう様子であたしを見ているけど。

「でも、本当にいいのか? オレ、馬鹿だぞ?」
「大丈夫。馬鹿な方が教えがいもあるよ」

 人に教えるって復習の意味合いもあるしね?
 勉強にはなると本気で思うよ。

「助かる。本当に感謝する」
「わ、わわ」

(いきなり接近して手を握り締めないでほしい……心臓に悪いよ、白銀)

 ビックリするじゃん。嬉しそうに手をぶんぶんを振る白銀。
 あたしは呆れて思わず吹き出す。
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