風鈴が鳴る頃に
スマホを構える
     
      カシャリ

思ったよりも大きな音が鳴り、
少し恥ずかしくなった


「いいね、写真?見せて!」
横にはセーラー服を着た女の子が立っていた
「うぉっ」
思わずあげた声に彼女は目を丸くする

「ごめんねびっくりさせた?

あれー、見ない顔だね?
もしかして引っ越してきたの?!」

白色に水色の2本の線が入った襟で
艶やかな髪が風になびく
色白で綺麗な顔立ちだった
透けてしまいそうな肌、
まっすぐな茶色の瞳

目を奪われた

「つい最近引っ越してきたんだ」
彼女に返事をした

< 7 / 18 >

この作品をシェア

pagetop