物事は計画的に。
同居後にいきなり岳さんから提案された事。

「卒業後は出来れば、働かないで欲しいんだ。 申し訳ないけど、もしかしたら転勤になりそうでしばらくは家に居てくれないか?」

意外だったのは事実。
彼のたっての希望とやらの結婚だったけど、入籍はしたが式や旅行はまだ全くのノープラン。
だからこそ、私がいつ何処で何をしようか別に気にしないと思っていた。
臨機応変に物事を上手に変換出来ない私はこの発言で若干頭が真っ白っぽくなった。
何故なら、働こうと思っていたから。

半強制的の顔合わせから、私は念願だった司書の資格をギリギリ取り大学をギリギリ卒業した。
色々あって余裕が無くて全てが合格ラインギリギリ。
(もっと余裕を持って生活したいわ。)
精神的にもお子さまな私には臨機応変と言う言葉をこの時ももちあわせていなかったので、本当に留年するかと思った。
ただ、"留年したら退学でいいんじゃない"と母がブラックジョークを飛ばしたので目が覚めたかのように学業に専念した。

司書の資格取得後に岳さんから呼び出され、転勤があるかもしれないから就職はちょっと的な事を言われてしまって就職活動はしなかった。

「??……。分かりました。
 そういえば、転勤族ですって言ってましたよね!
 まだ引っ越したばかりでこの辺の散策をしてみようと思います。」

そう。散策をします。
何か面白い事が見つかりそうな気がするから。
< 14 / 193 >

この作品をシェア

pagetop