昨日までを愛せますように。
行く宛てもなく、街に出れば、あの男に会うかもしれないという不安があり、電車を乗り継ぎ、コンビニだけ立ち寄ってからアパートに帰宅した。

あの男と別れてからは、恋なんてしてない。

むしろ、今はしたくない……。

恋をしていた間は、自分にもまだ可愛い気もあったと思う。

毎日もそれなりに楽しくて、笑って過ごしていた。

彼氏だった男の度重なる威圧、実家に帰れば帰ったで、両親の喧嘩。

積もりに積もって、張り詰めていた糸が切れた瞬間、自分自身の心が壊れ始めた……。



貴方達ニハ

関ワリタクナイ……

自由ニシテ……


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